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稼働率99.9%と99.99%は何が違う?「保証」と「実績」を22社で分析
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情報ソース
- 当サイト掲載データ(各サービス公式サイトで確認した情報)
更新履歴(1件)
- 記事を公開。
「稼働率99.99%」と書かれていても、それが契約上の保証なのか、過去の実績報告なのかで意味はまったく違います。当サイトが公式確認した67社のうち、稼働率の記載がある22社を横断集計したところ、表示の性質が3つに分かれました(2026年7月時点の確認内容)。
まず数字の意味: 0.09%の差は年間8時間の差
稼働率の差は小さく見えますが、年間の停止許容時間に直すと10倍単位で変わります。
| 稼働率 | 年間の停止許容時間の目安 |
|---|---|
| 99.9% | 約8.8時間 |
| 99.99% | 約53分 |
| 99.999% | 約5分 |
| 100% | 0(ただし補償条件つき) |
99.9%と99.99%は数字としては0.09%差ですが、年間で8時間分の違いです。個人ブログなら許容できても、受注や予約を受ける事業サイトでは意味が変わります。
3つの表示型に分かれる
型1: 契約上の保証(SLA)を明示 — 10社
未達の場合に返金や補償が伴う契約上のコミットメントです。当サイトが確認した範囲では10社が該当します。
- CPI: SLA 100%(主契約Webサーバーが対象)
- Pressable: 100%(SLA)
- XServerビジネス: 99.99%以上(SLA・適用条件は公式サイト参照)
- ConoHa WING: 99.99%以上(SLAあり)
- Bluehost / Kinsta: 99.99%(SLA)
- DreamHost: 100%(アップタイム保証)
- GoDaddy / Hostinger: 99.9%(保証)
- Zenlogic: SLA対応(数値・条件は公式サイト参照)
法人向けに多いのが特徴です。100%を掲げるものもありますが、適用条件と補償内容は各社で異なるため、実際に何が返ってくるのかは公式サイトで確認が必要です。
| 稼働率 | SLA 100%(主契約Webサーバーが対象) |
|---|
| 稼働率 | 99.99%以上(SLA。適用条件は公式サイト参照) |
|---|
型2: 過去の実績値を公開 — 3社
保証ではなく、結果の報告です。
- さくらのレンタルサーバ: 99.99%以上(実績)
- ラッコサーバー: 99.99%以上(過去1年の実績値)
- WebARENA SuiteX: 99.99%(2023年の実績値として公式表示)
実績値には補償が伴いません。ただし実際に達成した数字を開示しているという点は、透明性の観点で評価できます。「保証はないが実績はある」という状態です。
| 稼働率 | 99.99%以上(実績) |
|---|
型3: 数値のみで区別の記載なし — 9社
エックスサーバー・mixhost・ヘテムル・ロリポップ!・InMotion・IONOS・TMDHosting・Winserverなどは数値を示していますが、保証なのか実績なのかを当サイトでは確認できていません。掲載データにも確認できた表記のまま記載しています。
なおHostwindsは99.9999%(インフラ全体に対する公式表示)としています。極端に高い数値は、対象範囲が「サーバー個別」ではなく「インフラ全体」であるなど、前提が異なることがあります。
見落としやすい点: 何が対象なのか
稼働率は対象範囲が限定されていることがあります。
- CPIは「主契約Webサーバーが対象」と明示
- Hostwindsは「インフラ全体に対する」表示
つまり、メールやデータベースなど付随サービスが対象外という場合があります。事業サイトでSLAを重視するなら、対象範囲・計測方法・未達時の補償内容の3点まで確認してはじめて意味を持ちます。
計画メンテナンスは停止に含まれない
多くのサービスでは、事前告知したメンテナンスによる停止は稼働率の計算から除外されます。「99.99%だから年53分しか止まらない」という理解は正確ではなく、計画停止は別途発生し得ます。
実務的な考え方
- 個人ブログ・趣味サイト → 稼働率で選ぶ必要はほぼありません。国内の主要サーバーはいずれも99.9%以上を示しています
- 収益サイト・事業サイト → 99.99%以上を目安に、実績値の開示があるかも見る
- 止まると損失が出る事業サイト → SLA(保証)の有無と補償内容を確認。CPIやXServerビジネスなど法人向けが対象になります(法人向けサーバーの選び方)
停止したときに困らないための備えも同時に考えてください。復旧手段としてのバックアップや、障害時に連絡できる窓口のほうが、実際には効いてくる場面が多くあります。
SLA未達なら返金されますか?
サービスによります。返金額の上限、申請期限、対象範囲が定められているのが一般的で、自動的に返金されるとは限りません。多くの場合は自分で申請する必要があります。契約前に条件を確認してください。
実績値と保証、どちらを信頼すべきですか?
目的によります。補償が必要なら保証(SLA)、実際の安定性を知りたいなら実績値が参考になります。理想は両方が開示されていることですが、当サイトが確認した範囲では両方を明示するサービスは多くありません。
稼働率が書かれていないサービスは不安定ですか?
そうとは限りません。記載がないことと安定していないことは別です。当サイトでは確認できた表記のみを掲載し、確認できないものは未確認として扱っています。不安な場合は無料お試し期間中に実際の動作を確認する方法もあります。