初心者ガイド
AIエージェント(OpenClaw)をVPSで動かす — 必要メモリと最小プランの落とし穴
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情報ソース
- ConoHa VPS 公式ドキュメント(OpenClaw スタートアップスクリプト)
- 当サイト掲載データ(各サービス公式サイトで確認した情報)
更新履歴(1件)
- 記事を公開。
自律型AIエージェントを自分のPCではなくVPSで動かすという使い方が広がっています。ConoHa VPSは2026年2月から、実行型AIエージェント「OpenClaw」の環境を自動構築するスタートアップスクリプトを提供しています。
この記事では、公式が示す要件と当サイトの掲載データを突き合わせ、実際にどのプランが必要になるかを整理します。
なぜPCではなくVPSなのか
AIエージェントは指示を受けて自律的に動くため、動かし続ける環境が要ります。VPSを使う理由は主に2つです。
- 24時間365日動き続ける — PCを閉じても止まりません。深夜や外出中も稼働します
- 実行環境を自分のPCから分離できる — エージェントが予期しない動作をしても、手元の環境に影響しにくくなります
2つ目は特に重要です。自律的にコマンドを実行する仕組みを、日常使いのPCに直接入れないという考え方です。
落とし穴: 各社の最小プランでは足りない
ConoHa VPSの公式ドキュメントでは、OpenClawの動作環境を次のように示しています。
- メモリ: 最小2GB・推奨4GB以上
- CPU: 1〜2 vCPU
- ディスク: 20GB以上
一方、当サイトが掲載しているVPS各社の最小プランは次のとおりです。
| サービス | 最小プランのメモリ | 月額 | 最小2GBを満たすか |
|---|---|---|---|
| ConoHa VPS | 512MB | 293円 | 満たさない |
| ABLENET VPS | 0.5GB | 554円 | 満たさない |
| さくらのVPS | 512MB | 590円 | 満たさない |
| WebARENA Indigo | 1GB | 449円 | 満たさない |
| KAGOYA CLOUD VPS | 1GB | 550円 | 満たさない |
| Xserver VPS | 4GB | 1,700円 | 推奨構成を満たす |
掲載中の最小プランは、Xserver VPS以外すべて要件に届きません。「VPSは月額300円台から」という感覚で選ぶと動きません。
当サイトのVPS比較表では各社の上位プランも確認できます。AIエージェント用途では、2GB以上、できれば4GB以上のプランを前提に費用を見積もってください。
| 月額料金(長期契約時最安) | 1,700円 |
|---|---|
| vCPU/メモリ割り当て | 4コア・メモリ4GBを割り当て(root権限つきの仮想専用サーバー) |
| ディスク容量(SSD) | NVMe SSD 150GB |
スタートアップスクリプトがあると何が楽か
VPSは本来、OSを入れて必要なソフトを自分で設定します。スタートアップスクリプトは、サーバー起動時にこの初期処理を自動実行する機能です。
ConoHa VPSがOpenClaw用のテンプレートを提供しているため、環境構築の手間を省けます。ABLENET VPSがMT4/MT5やMinecraftのテンプレートを持つのと同じ考え方で、目的が決まっているならテンプレートの有無は効いてきます。
なお当サイトでは、OpenClaw以外のAI関連テンプレートの対応状況までは確認できていません。最新の対応状況は各社の公式サイトで確認してください。
公式が挙げる利用上の注意
ConoHa VPSの公式ドキュメントは、慎重な検討が必要な環境として次を挙げています。
- 機密データ(業務メール、顧客情報)を扱う環境
- 金融・医療情報など高度なセキュリティが求められる用途
- 仮想通貨ウォレットがインストールされている環境
- 本番環境や重要なデータが保存されているシステム
- インターネットバンキングやオンライン決済を行うシステム
自律的に動く仕組みである以上、扱わせる情報の範囲は自分で決める必要があります。試すなら、重要なデータを置いていない環境から始めるのが妥当です。
VPSの管理責任は自分にある
当サイトが繰り返し扱ってきた点ですが、VPSはOSの更新・セキュリティ対策・障害対応が自分の担当です(VPSとは?)。
とくにAIエージェント用途では次の2点に注意してください。
- バックアップは自分で用意する前提です。VPSではバックアップが有料オプションか非搭載で、無料と明記されているサービスは限られます
- 常時稼働させるならセキュリティ設定は必須です。SSHの鍵認証化、ファイアウォール設定、OSの定期更新は最低限の備えになります
費用の目安
要件(2GB以上)を満たすプランで考えると、月額1,000円前後からが現実的なラインです。Xserver VPSは4GB構成で1,700円と、推奨構成をそのまま満たします。
時間課金に対応するサービスを選べば、試している間だけ課金する使い方もできます。まず動かしてみて、続けるかを判断してから月額契約に移る方法です。
メモリ512MBのプランでは動きませんか?
ConoHa VPSの公式ドキュメントは最小2GB・推奨4GB以上としています。512MBや1GBのプランは要件を下回るため、動作は期待できません。当サイトの掲載では、最小プランで要件を満たすのはXserver VPS(4GB)のみです。
共用レンタルサーバーでは動かせませんか?
共用サーバーはroot権限がなく、任意のプロセスを常駐させることもできないため、この用途には向きません。共用サーバーでできる範囲は当サイトのSSH解説記事で整理していますが、AIエージェントの常時稼働はVPSかクラウドが前提になります。
自分のPCで動かすのと何が違いますか?
24時間動き続ける点と、実行環境を手元のPCから分離できる点が違います。自律的にコマンドを実行する仕組みのため、日常使いのPCとは別の環境に置くという考え方です。公式も機密データを扱う環境での利用には慎重な検討を求めています。
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